普段の買い物って、つい値段で選んじゃうこと、ありませんか?
私もつい「いつもの値段」を基準に選んでしまうタイプです。
そこで、書籍『職業、お金持ち。』で紹介されていた“基準値の3倍”の考え方をヒントに、普段より3倍の値段のアイスクリームを買ってみる小さな実験をしてみました。
その結果、選ぶときの気持ちの変化や、お金の使い方のクセに気づくことができて、日常の買い物の楽しみ方や選び方についても考えさせられました。
『職業、お金持ち。』で気になった“基準値の3倍”という考え方
冨塚あすかさんの『職業、お金持ち。』を読んでいて、ふとハッとさせられるページがありました。
“いつもの基準値を上げることで、お金の器が広がる”という考え方です。
節約や無駄を減らす話ではなく、
「使う額をちょっと増やすことで、自分の感覚や考え方も変わる」という視点。
これまで自分にはなかった発想だったので、とても新鮮に感じました。
その中で、特に印象に残ったフレーズを紹介します。
本の中で印象に残ったフレーズ
読み進めていると、こんな言葉が目に入りました。
- 「扱うお金の額を増やす」
- 「今の基準値の三倍の金額を使ってみる」
この部分を読んだとき、「いきなり3倍はちょっと勇気がいるな」と感じました。
でも同時に、「何かひとつだけなら試せるかもしれない」とも思ったんです。
そこで、まずは日常の中で試せる“3倍”を探してみることにしました。
まずはアイスクリームで実験してみることにした理由
“基準値の3倍を使ってみる”を実践するなら、無理なく取り入れられるものがいい。
そう考えて、私はアイスクリームで試してみることにしました。
その理由は、ざっくり3つあります。
- 心理的ハードルが低かったから
- 失敗のリスクがほとんどないから
- 日常の中で気軽に試せるから
3つの理由を順番に紹介します。
心理的ハードルが低かったから
服で“基準値の3倍”を試すと、いつも1万円くらいの服を選んでいるなら、3万円くらいの服を買うイメージになります。
金額が大きいので、正直かなり勇気がいります。
でも、アイスクリームなら300円前後。
これぐらいなら抵抗も少なく、「ちょっと試してみようかな」という気持ちになりました。
失敗のリスクがほとんどないから
試してみても、特に変化を感じなくても大丈夫。
大好きなアイスクリームなので、食べておいしかったで終わりですし、後悔することもほぼありません。
今回は“自分の反応を観察する”のが目的なので、好きなもので試せるのがいいと思いました。
日常の中で気軽に試せるから
アイスはスーパーやコンビニ、ドラッグストアなど、どこでも手に入ります。
この買いやすさが、小さな実験として取り入れやすいポイントでした。
いつもより3倍高いアイスクリームを買ったときの感情
普段なら100円ぐらいのアイスクリームを手に取るところですが、今回はお値段約3倍のハーゲンダッツを手に取りました。
値段を見て迷うことは分かっていたけど、試してみることに。
手に取ったときに“ザワッ”とした
差額はたった200円なのに、手にした瞬間に胸の奥が少しざわつきました。
「アイスに300円か…ちょっと贅沢かも?」
食べたい気持ちはあるのに、どこかで躊躇してしまう——そんな思考のクセがふっと顔を出したような感覚でした。
無意識のマイルールに気づいた瞬間
買おうとしたとき、頭に“アイスクリームは100〜150円くらい”という自分の基準が浮かびました。
普段は気にしていなかったけれど、いざ300円のアイスクリームを目の前にすると、夕食の予算とも比べてちょっと考えてしまう。
この経験で、自分の中にある“価格の許容ライン”に初めて気づきました。
買うと決めた瞬間のワクワク
迷いはあったものの、「今日はこれにしよう」と決めた瞬間、ちょっとワクワクしてきました。
「いつ食べようかな」「コーヒーと一緒に食べようかな」「お皿に盛りつけてみようかな」など、具体的なイメージも湧いてきます。
値段のことより、“いつもよりちょっと上の選択”をしたことが、気持ちに小さな変化を作ってくれました。
3倍高いアイスクリームを食べたときに感じたこと
思った以上に、300円のアイスは「味」だけの話ではありませんでした。
特別感があって、「今日はちょっと良いものを食べてるな」と思いながら、自然とゆっくり味わっていました。
その時間が、いつもより少し“豊か”に感じられたんです。
満足感の質が違った
口に入れた瞬間の「おいしい」だけじゃなくて、ちゃんと味わおうという気持ちが出てきました。
同じアイスクリームでも、選び方や食べ方ひとつで感じ方が変わるんだなと実感。
普段は無意識に食べているアイスクリームも、少し意識するだけでこんなに違うんだなと思いました。
価格以上の価値”を見る練習になった
値段にとらわれず、「これ好きかも」という気持ちで選んでみると、新鮮な気持ちになりました。
こういう小さな選択を意識すると、自分の気持ちを大切にすることにつながるんだな、と少し実感。
続けていくと、モノの値段ではなく“価値”に目を向けられるようになり、自分の気持ちを大事にする感覚も育ちそうです。
節約では得られなかった気づき
節約のときの「ガマンする感じ」とはまったく違いました。
普段は特別な日にしか選ばないハーゲンダッツを、日常に取り入れてみたら思ったより豊かさを感じられました。
アイスクリームひとつでも、こんなに気分が変わるんだとわかって、自分にとって大きな収穫でした。
今回の小さな実験で見えた“お金の使い方のクセ”
今回の実験で、普段どんな基準でお金を使っているかがはっきり見えてきました。
「なんとなく」続けていた選び方のクセが、思った以上に自覚できる形になった感じです。
気づかないうちにかかっていた価格のフィルター
今回の経験で、自分でも気づいていなかったクセに気づきました。
普段の買い物では、欲しいかどうかより先に頭のどこかで値段の枠を作っていたみたいです、気づかないうちに選択肢が狭まってたなと思いました。
今回、意識して値段の枠を外してみると、「これ食べたい!」で選んでいいんだな、と実感できました。
価値より価格で判断するクセ
振り返ると、普段の選び方は「欲しいかどうか」よりも価格で決めていたことに気づきました。
「いつもの値段だから」とか「これくらいなら大丈夫」と考えて、満足度は後回しになっていた感じです。
普段はあまり意識せずに選んでいたので、自分でも意外な発見でした。
自分に使うお金に遠慮してしまうクセ
家族や友だちのためにはちょっといいアイスを買うけど、自分用だとつい100円のものを選んでしまう。
「自分にはこれで十分」と無意識に思っていることに気づきました。
今回、意識して少し高いハーゲンダッツを自分用に選んでみると、予想以上に気分がよくなることも分かりました。
ちょっとしたことで、自分への許可って変わるんだなと思った瞬間です。
まとめ:「基準値の3倍」を試して気づいたこと
今回の実験で、普段どんな基準でお金を使っているのかがよく見えました。
値段を優先して選ぶクセや、自分用には遠慮してしまうクセなど、小さな行動のクセが見えてきたんです。
小さな金額なので抵抗感も少なく、選んだときの気分や満足度の違いも実感できました。
ちょっと上の価格を選ぶだけで、気分や自己肯定感が少し変わることもあるんだなと実感しました。
日常の買い物の中で、ちょっと値段より「好き」や「心地よさ」を優先して選んでみるのも面白いかもしれません。
例えば今日のアイスやコーヒーなど、気分の違いに気づきやすいと思います。
もっと詳しく知りたい場合は、冨塚あすかさんの『職業、お金持ち。』もチェックしてみてください。

